ドローン空撮測量の現在と未来

2016年10月18日

今、話題沸騰中のドローンですが、特に建設現場での活躍が期待されています。その優れた測量技術が、建設現場の作業の効率化に大きく寄与すると考えられているからです。今回は、そんなドローンに秘められた可能性や課題点、将来的にできるようになると考えられていることなどについて解説します。

 

ドローン空撮測量に秘められた新たな可能性

これまで地形の測量は、人の手を使い、二次元で行われてきました。これがドローンの登場により、三次元の地形データを短時間で取得できるようになりました。その結果、三次元データを用いた詳細な設計や施工管理ができるようになり、大幅な作業効率化を実現しました。

何より、ドローンの最大の強みは空からデータを取得できることです。それにより、人が直接立ち入ることが困難な場所でも、空から地形データを取得することが可能になりました。具体的には、日々地形が変化する採掘現場や、河川工事現場、道路工事などでの活躍が期待されています。

そのドローンによる測量の精度に関してですが、これは搭載するカメラ性能と飛行高度によって変わります。現在のドローンは地上分解能としては1cm/Pixcelくらいの精度をもって撮影することが可能です。

ドローンを使った新しい測量方法は、建設現場での測量の選択肢のひとつとして確実に定着して行くでしょう。

 

ドローンだからこそ実現できる適正な測量と、その注意点や課題について

ドローンを測量に使用するメリットは、なんと言っても鳥のように高い所から地上全体を一気に確認できる点です。また、飛べる高さも自由に設定できるため、精度要求に対して最適な飛行が行え、測量のニーズに柔軟に対応できます。

ただし、気をつけなくてはならないこともあります。ドローンは空飛ぶロボットであるため、当然、常に墜落というリスクはつきものです。なので、異常時に対応できるプログラムや高信頼性の部品等を使用することで、そのリスクを大きく下げることが大切です。

また、現在普及しているドローンでの測量方法では、主に可視光カメラを使用しています。可視光カメラは建物や草木などを透過して撮影するものではない為、草木が生い茂っているような場所での撮影になると、草木の高さを算出することはできますが、写真に写っていない地面の地形データを取得することは困難です。その点はドローンによる測量における課題と言えるでしょう。

 

ドローンの未来はこうなる

現状、草木が生い茂っているような場所をドローンで撮影し、写真に写っていない地面の地形データを取得するのは困難ですが、今後、ドローンにレーザー測量器などを搭載して、地表面が見えない場所の地形データも取得できるようになって行くでしょう。このように、ドローンを用いたレーザー測量という技術も確立されて行くと考えられています。

今までは数日間かけて人の手を使って地形の測量を行っていましたが、ドローンを用いることで、短時間に地形データを取得することができるようになってきています。今後は、更に三次元測量データを用いた正確な設計、施工管理を行えるようになり、ドローンによる測量は建設業界の新しいスタンダードとなっていくでしょう。

 


■取材協力

合同会社ドローンビリティー
CEO 北岡 弘 氏
日本文理大学 航空宇宙工学科 卒業(学士)
ドローンを用いた航空写真計測業務や、JAXA内で人工衛星軌道監視システムの運用・開発に従事。その後、2015年6月合同会社ドローンビリティー設立。建設関連企業、GPS測量企業のドローン運用のサポート、ドローン運用者育成などを手掛けている。

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DRONE TECH

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