そもそも、アルティメットとは?
フライングディスクを使用した7人制のチームスポーツで、100m×37mのフィールド内で、ディスクを落とさずにパスをして運び、得点が入るエンドゾーン内でディスクをキャッチすると1点が入り、17点先取で勝敗が決まる競技です。
ディスクの飛行特性を操る技術や、広いフィールドを走り回る走力、持久力、相手の選手を振り切る瞬発力など、運動量はサッカーのおよそ2倍、競技中の平均心拍数は、最大心拍数の88%にも達すると言われ、まさに名前の通り「アルティメット(究極)」なスポーツです。
リソル生命の森合宿時のダイジェスト動画をご覧ください。
パスを受けた人は、その場所から動くことが出来ず、その地点からパスを繋げなければなりません。
そしてパスを受けるためには、ディフェンスとほぼマンツーマンの形ながら、戦略的にフェイントを掛けながら、ディスクを投げられる空きスペースを作り、そのスペースに、ディフェンスを振り切りながらパスを受け取らなければなりません。
しかも、ディスクを受け取って10秒以内にパスを出さなければならず、広い視野、判断力、味方の戦略的な動き、すべてが噛み合わないと、エンドゾーンまでディスクを運び得点することが出来ません。
動画を見ていると、パスをする人に目が行きがちですが、ディフェンスを振り切りながら、スペースを作る為の動きや、ディフェンスがわざとスペースを作らせてカットを狙うなど、その駆け引きも見応えがあります。
そしてやはり最高に気持がいいのは、ロングパス(リードパスと言います)の見事なコントロールとディフェンスを振り切り、エンドゾーンでダイビングキャッチした瞬間です。このダイジェスト動画から面白さが伝わったでしょうか?
アルティメットは2020年の東京五輪追加種目にエントリーしていましたが、残念ながら落選となりました。しかし、2024年のオリンピック候補地が、アルティメット発祥の地、アメリカ開催となった場合は、正式種目になる可能性も高く、そのアメリカでは2012年からプロリーグもスタートして大変盛り上がっています。
世界69の国と地域が世界フライングディスク連盟に加入し、競技人口を年々増やしながら、世界的に注目されるスポーツとなってきています。
そのような中、日本は最新の世界ランキングで4位!世界選手権で優勝(2015年U-23日本代表:ウィメン部門)、準優勝(2016年A代表:メン部門)といった成績を残すなど上位で大活躍をしています。
2017年はポーランドにて開催されるワールドゲームズに日本代表「疾風ジャパン」が金メダルに挑みます!是非、究極のスポーツ、アルティメットに注目ください!
疾風ジャパンのみなさん
ドローン導入の効果
ドローンからの俯瞰図(バーズビュー)の視点で明らかになった、選手の運動量に驚きながらも、監督、コーチはこれらの映像をどのように活用していくのか、インタビューをさせて頂きました。
◆ワールドゲームズ2017フライングディスク日本代表「疾風ジャパン」 代表監督:齊藤 貴敏
普段と異なる上空からの映像で選手を確認出来、特に全体のバランスを確認出来たことが収穫だった。4K映像で鮮明だったためディスクのないところでの動きの確認・連携や連動性の確認などに役立つと感じています。次回は今回より低い位置で飛ばし、選手の身体の向きなども確認して行きたいと思います。
「疾風ジャパン」 齊藤監督
◆代表コーチ:阿部 洋平
コートを真上から見る事ができ、想像以上に選手の動き、スペースなどがはっきりと確認できた。今後はこの映像を基に、戦術立案に活用したい。
◆代表コーチ:伊藤 まどか
スペースをいかにして作るかが重要なアルティメットという競技において、上空からの映像で、そのスペースがわかりやすく確認できます。また広範囲を撮影する事ができ、フィールド内全選手の動きを確認する事ができました。
◆日本フライングディスク協会 強化担当:長尾 健次
上空からの映像により選手の動き、ディスクの流れが非常にわかりやすかったです。アルティメットだけではありませんが、団体競技において、ディスクを持っている人だけでなくそれ以外の選手の動きが重要になります。組織だった戦術の中でオフ・ザ・ディスクの動きが大切で次のディスクの流れを意識して動いているか、周りのためにスペースを作ることができるのか、こういった観点で分析ができる貴重な映像だと感じました。
インタビューのご協力ありがとうございました。ドローン導入がチームレベルアップに役立つアイテムであることが確認出来ました。
次回は更にバージョンアップさせたバーズビューサービスで、撮影出来ることを楽しみにしております!2017年は、世界ビーチアルティメット選手権大会、ワールドゲームズ2017ヴロツワフ大会と、ビッグゲームが続きます!
「疾風ジャパン」のご活躍を祈念しております。
<参考>
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