鳥のようにドローンが飛ぶ日 移動体通信業界から未来を考える

2017年9月13日

どうも、DRONE TECHオンラインストアー店長の野田です。

 

本日は、これからの移動体通信業界におけるドローンの未来像について私見を交えて語ろうと思います。

 

私は普段、こちらのオンラインストアの店長業務の他に、移動体通信業の携帯基地局保守に従事しています。

 

土木建設業や農業、防犯にドローンを用いた作業は耳にしていますが、移動体通信業ではドローンを使用した作業はまだありません。将来的には鉄塔の老朽点検や災害時の現場災害状況確認にドローンを使用していくという計画はありますが、2017年秋現在は、まだ飛躍的な普及にまでは至っていません。

 

amazonが構想した輸送業も然りですね。

 

現在ドローンは機体と送信機間を、2.4GHz帯を使用したWi-Fi通信でフライトさせています。市販のドローンはおよそ水平方向4km、垂直方向に500mの距離(機種により様々)まで飛ばすことが可能ですが、この距離ではドローンを用いた輸送に限界があります。

 

ですがドローンにSIMを搭載し携帯電話のLTE網を利用すれば、携帯電話の電波がある範囲内はドローンを飛ばすことが可能となります。

 

今や人口カバー率98%以上のLTE網ですから、人が住んでいるところにはほぼドローンは行き来できるはずです。

 

つまり遠く離れた人と電話で話すことが出来るように、ドローンにおいても遠く離れたドローンを操縦することが実質可能となるわけです。
(現時点では目視外飛行は禁止ですのでそのような操縦は出来ません)

 

実際LTEを利用したセルラードローンの試験運行は携帯電話関連各社がテストしているようです。

 

参考資料

NewsWitch:ドローンをLTE通信で制御、ドコモなど日米欧30社が規格化へ

 

参考資料

ITMedia:LTEでどこまでも飛ぶドローン、ドコモが実証実験 その実機を見てきた

 

参考資料

KDDI:KDDI、4G LTE対応「スマートドローン」による日本初の完全自律飛行実証実験を長岡市山古志にて実施

 

 

携帯電話の電波は携帯基地局から人がいる地上向けに電波を発射しています。人が地上にいるということが前提のため、基地局のアンテナは地上方向に向いています。つまりセルラードローンを飛ばすためには上空に向けたアンテナの設置が別途必要となるわけです。

 

ドローン用の電柱を建てアンテナと無線機を新設していては莫大な費用が掛かるので、携帯基地局にドローン用の上空向けアンテナを新設するという方が自然の流れのように思います。携帯基地局の電波塔からドローンに無線充電するという計画もあるようですし。

 

参考資料

engadget:携帯基地局からドローンに無線充電、ファーウェイが計画中。将来は無着陸ドローンも:MWC2017

 

鳥が電柱や電線に止まって休んでいるように、将来は携帯基地局がドローンの巣となりドローンの休憩所となるかもしれませんね!

 

セルラードローンが実用化されれば車の車検のようにドローンの法点検や携帯無線に関する他の点検、空中電波調査などの仕事も増えて来るでしょう。

 

また飛行機の管制塔のようにドローンを監視する管制塔も必要となってきそうですね。これからの移動体通信業界でのドローンの飛躍に期待しましょう!

 

 

DRONE TECHでは、主に産業利用を前提としたドローン操縦士の育成や、操縦士の派遣、測量業務の請負等を行っております。ご興味のある方は気軽にお問合せ下さい。

 

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DRONE TECH ONLINE STORE 店長

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